オリゴ糖ってありますよね。
なんとなく「ビフィズス菌を増やして健康にいい効果がある糖の一種」というイメージがあるかと思います。
そして、「ヨーグルトにかけて食べるもの」というイメージも大きいのではないでしょうか?
しかし、実は砂糖を使う料理に対して、オリゴ糖は普通に砂糖の代わりに使えるんですよ。
しかも、砂糖をオリゴ糖に替えることで、腸内環境を改善する効果やダイエットの健康効果が期待できるんです。
オリゴ糖とは? 食べると何がいいの?
オリゴ糖は、糖質の一種であり、最小単位である単糖が2~10個程度結びついたものです。単糖にはブドウ糖、果糖、ガラクトースがあります。私たちが普段料理などによく使っている砂糖(上白糖)は、ブドウ糖と果糖が結びついてできているショ糖というものです。よって、砂糖も厳密にはオリゴ糖の一種になるのですが、本記事で「オリゴ糖」と呼ぶのは、一般的な商品名、認識として「オリゴ糖」と呼ばれている以下のようなものになります。
・イソマルトオリゴ糖: トウモロコシやじゃがいもなどのデンプンに酵素を作用させて作られる
・フラクトオリゴ糖: 砂糖に酵素を作用させて作られる
・大豆オリゴ糖: 大豆から抽出・分離させて作られる
・ガラクトオリゴ糖: 乳糖に酵素を作用させて作られる
そして、このようなオリゴ糖には以下の特徴があります。
長所
・難消化性でエネルギー源になりにくく、血糖値が上がりにくいため、ダイエットに効果的
・健康によい働きをしてくれる善玉菌であるビフィズス菌のエサとなりビフィズス菌が増えることで、腸内環境を改善する
・一部のオリゴ糖は、虫歯の原因になりにくい
短所
・甘さは砂糖の半分ほどしかない(そのためつい摂り過ぎてしまう可能性もある)
・摂り過ぎると人によってはお腹が緩くなる
・砂糖よりも高価である
このような特徴のため、オリゴ糖は砂糖より甘さ控えめではあるものの、摂り過ぎに気を付ければ砂糖より健康的な糖なのです。また、食物繊維にも善玉菌を増やす効果がありますが、日本人は食物繊維の摂取が不足しがちなため、その意味でもオリゴ糖でおいしく食べられて善玉菌を増やせることには大きなメリットがあるのです。よって、普段の食生活の中で摂取している糖分の一部でもオリゴ糖で代用すれば、健康増進に役立つのです。
そして、実はオリゴ糖は、甘いお菓子以外の用途でも、砂糖を使っているものなら普段の料理にも使えるのです。
オリゴ糖を砂糖の代わりに使って いつもの料理を作ってみよう
普段作っている砂糖を使う料理。その砂糖をオリゴ糖に替えるだけです。
なお、先述のようにオリゴ糖は砂糖より甘さ控えめなので、砂糖と同じ量では同じ甘さになりません。
しかし、オリゴ糖を販売している株式会社光商に聞いてみたところ、
「健康を意識して砂糖の代わりにオリゴ糖を使うのであれば、同じ甘さになる量のオリゴ糖を使うと摂り過ぎてしまう」「そのため、砂糖小さじ1杯ならオリゴ糖も小さじ1杯程度、と合わせる方が健康目的に適う」
とのことでした。
もちろん、人それぞれ調節してもいいと思います。砂糖の一部をオリゴ糖に置き換えることもできますね。
試しにオリゴ糖を使って肉じゃがを作ってみた
オリゴ糖の販売元のアドバイスを参考にして、以下の材料を使って、基本的な作り方で肉じゃがを作ってみました。
分量
・豚肉 400g
・じゃがいも 4個
・にんじん 2本
・玉ねぎ 2個
・水 400ml
・醤油 大さじ4
・酒 大さじ4
・みりん 大さじ4
・オリゴ糖 大さじ4
※元のレシピはオリゴ糖ではなく、砂糖大さじ4。 その他は同じ。
・・・結果、普通に甘味が足されて、ちゃんと肉じゃがの味になりました‼
あえて言えば、砂糖を使って作った肉じゃがと比べると、わずかに味の違いはあります。
なんというか、オリゴ糖の甘さはあっさりした感じで、砂糖を使う方がやや深みのある甘さが出ているかも?
甘さの程度も、今回の分量では本来のレシピよりも気持ち控えめという感じでした。
でも、少しの差ではあるので、これで健康にもいいのならとても良い活用方法だと思いました。
私がよく使っているオリゴ糖は、本記事の肉じゃが作りでも使用した光商のオリゴ糖です。
液状タイプの製品のため、料理やパン、ヨーグルトなどにちょちょっと掛けたり追加したりしやすくとても使いやすいです。また、オリゴ糖製品の中でもコスパが良い方の製品なのも助かります。
――普段の料理に使う砂糖をオリゴ糖に替えてみる――
ぜひ一度お試しください。
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